AHCC  

アンチエイジングの主な効果

サプリメントの効能
免疫細胞の活性化による免疫力向上
抗がん効果
抗ウィルス作用による肝炎などの肝障害の改善
糖尿病,高血圧の予防,改善
解説
 AHCCは活性化多糖類関連化合物という意味で,Active(活性)Hemi-Cellulose(ヘミセルロース)Compound(集合体)という単語を略したものです。

 これは(株)アミノアップ化学が開発し,販売している機能性食品で,複数のキノコの菌糸体を培養し,酵素処理をほどこしたものです。 

 AHCCの主成分は多糖類ですが,AHCCが天然のキノコ系食品と異なるのは,天然のキノコのβグルカンという多糖類に対し,アセチル化αグルカンという多糖類が含まれているという点です。

 このαグルカンはβグルカンより分子量が小さい多糖類であり,このため腸管での消化吸収がよく,より効率的に免疫活性が行われます。

 AHCCの効果としてインターロイキン12などサイトカインの産生を増加させ,NK細胞やキラーT細胞の活性化を促進させることやがんを抑制させる腫瘍壊死因子TNFαの産生を促進させることなどがあげられます。

 臨床試験の報告では,がん患者の無再発期間が延長し,生存率も上昇したということです。

 またこの臨床試験ではウイルスが減少するなどの改善効果が見られたことから,肝がん以外の肝機能障害の予防にも有効であることが立証されています。

 なお,AHCCは当初は血糖値降下作用と,血圧降下作用を持つサプリメントとして開発されたものであり,糖尿病や高血圧にも効果があります。 

   
摂取上の注意

  早期がんで再発・転移を予防するためには一日3g程度,進行がんでより厳重な治療管理が必要な場合,当初6ヶ月は一日6gを数回に分けて摂取することが必要とされています。

 今までに,特に重篤な副作用等は報告されていません。

 ただし,キノコ系食品に対するアレルギー体質の人や,膠原病患者や,自己免疫疾患等の患者,妊娠中の女性は事前に医師とよく相談する必要があります。