アラビノキシラン   

アンチエイジングの主な効果

効能
NK細胞の活性化,免疫力賦活作用
抗がん効果
コレステロール値抑制作用
血糖値抑制作用
解説
 アラビノキシランは熊笹や稲,小麦,とうもろこしなど稲科の植物に多く含まれている食物繊維です。

 アラビノキシランはNK細胞をはじめとする免疫細胞を活性化する作用を持っていることが明らかになり,抗がん効果が報告されています。
 
 また,動物実験では,アラビノキシラン投与で中性脂肪や総コレステロール値や糖尿病の症状が改善されていることが報告されています。

 人体に対する症例報告では,B型,C型肝炎,肝臓がん,大腸がんなどに効果があったとされています。
 
 さらに,乳がん患者にアラビノキシランを1日3g投与したところ1〜2週間でNK細胞の活性化が見られ,副作用もなかったという報告もあります。

 アラビノキシランを36名の高齢者に6週間投与した臨床報告では免疫力が高まることで,風邪症状の発現期間が短縮したとされています。

 アラビノキシランの抗がん効果を発見した,米国のゴーナム博士によれば「24人を対象に1日の投与量を15mg,30mg,45mgと3つのグループに分けて調べたところ,30mgと45mgのグループは1週間でNK細胞の活性化が見られ,その後も数値は上昇し,2カ月後に最高値に達した。」と臨床試験の結果を報告しています。

   
摂取上の注意

 特に,定められた摂取量はありませんが,がん患者の場合,高用量のものを継続して摂取する必要があります。

 食品として販売されているアラビノキシランには,低分子化して腸から吸収されやすくしたものもあり,このようにすることで,血中へ吸収されて直接免疫細胞を刺激するため効果が大きいと言われています。
 
 また,生野菜や果物とともに摂取することで,それらの酵素のはたらきにより,効果が高まることが報告されています。

 ただし,がん患者の場合,生野菜や果物は多くは食べられない場合もあり,植物酵素を凝縮したエキスも販売されていますのでこれらを同時に摂取するとよいでしょう。