カテキン    

アンチエイジングの主な効果

カテキン サプリメント
効能
抗酸化作用
血中コレステロール抑制,動脈硬化の予防,中性脂肪低下作用
糖尿病の予防や軽減
胃がんや乳がん,卵巣がんに対する予防効果
ピロリ菌抑制効果
抗肥満効果
口臭予防
解説
 カテキンはお茶や紅茶の苦み成分で,ポリフェノールの1種です。

 緑茶のカテキンにはエピカテキン,エピガロカテキン,エピカテキンガレート,エピガロカテキンガレートの4種類がありますが,一般にはこれらをまとめて「カテキン」と呼んでいます。

 カテキンは抗酸化力が強く,ビタミンEの20倍と言われています。また,お茶を飲む習慣がある地方には胃がんが少ないという疫学的データもあります。

 このカテキンの中でもにエピガロカテキンガレートは,強力な抗酸化作用があり,細胞膜などにあるリン脂質の酸化を防ぐだけでなく,がんに対してはがん細胞の増殖を抑え,細胞を自滅させるアポトーシス誘導作用や,がん細胞の血管新生抑制作用などの抗腫瘍効果もあります。

 カテキンは血中コレステロール抑制作用や中性脂肪低下作用,動脈硬化に伴う心臓病抑制作用,糖尿病の予防効果や軽減作用もあります。

 近年,緑茶カテキンの抗肥満効果が報告されており,男女80名の肥満者を対象にした臨床試験では,1日あたり588mgのカテキンが12週間投与された結果,男性では内臓脂肪が,女性では皮下脂肪が減少したということです。

 さらに,口臭予防効果や胃潰瘍の原因となるピロリ菌を減らす作用もあります。

  
  
   
摂取上の注意

 食材に含まれる成分であり,過剰摂取や副作用の弊害などは報告されていません。

 カテキンはお茶を飲むことで手軽に摂取できますが,抹茶などのほうが,カテキンが多く,効率よく成分を吸収できます。

 また,緑茶に含まれるタンニン類は鉄分の吸収を妨げるので注意が必要です。
 
 緑茶にはカフェインがふくまれており,不眠や体質により胃腸障害などが見られることもあり,胃腸が弱い人の場合,カフェインを除いたお茶か,サプリメントで摂る方法がよいでしょう。