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エラスチンはコラーゲンと同様に,細胞の外にある繊維状のタンパク質です。
組織に弾力を与えるはたらきがあり,血管壁や靱帯,腱,皮膚など伸び縮みをする部位に多くふくまれています。
表皮下の真皮は約1〜2mmの厚さを持つ皮膚組織であり,エラスチンはこの真皮層にもあります。
この真皮には線維芽紬胞がありますが、これに線維芽細胞増殖因子が働きかけると,線維芽細胞はコラーゲン,エラスチン,ヒアルロン酸を作り出します。
真皮のエラスチンは細胞間のすき間を埋める繊維状コラーゲンの網の目のように交差する部分を結びつけて,コラーゲンと共に肌のハリや弾力を保っています。
また,ヒアルロン酸はコラーゲンやエラスチンの間にあって,水分を保つことで,やはり肌のハリやしなやかさを保っています。
エラスチンは,40才くらいから量が少なくなるとともに,もろくなります。
このエラスチンがもろくなる原因には,紫外線やストレスなどから生まれる活性酸素が大きく影響しています。
エラスチンはこのようにコラーゲンやヒアルロン酸と連携することで,肌を若々しく保ち,シワを予防し,弾力性とハリがある状態に整えてくれる働きがあります。
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