葉 酸  

アンチエイジングの主な効果

サプリメントの効能
タンパク質やDNAの核酸の合成促進,細胞分裂の促進
動脈硬化の予防
口内や胃腸の粘膜保護
先天性奇形のリスクの軽減
造血作用,悪性貧血の予防
解説
 葉酸は水溶性のビタミンであり,DNA・RNAの核酸の生成に関わる酵素を補助する補酵素です。

 そのため,細胞分裂が盛んな腸管粘膜や口内粘膜,また胎児や乳児には欠かせないビタミンです。

 葉酸は妊婦のビタミンとも呼ばれ,妊婦は特に消耗が激しく,不足すると,胎児に兎唇口蓋裂や小頭症などの先天性異常があらわれることがあります。

 葉酸が不足すると胃腸の粘膜は潰瘍になりやすく,口内では口内炎を起こしやすくなります。

 近年の研究により,肝臓で作られる含硫アミノ酸の1種であるホモシステインという物質が血液中に増加することが動脈硬化の要因の一つであることがわかりました。

 葉酸はこのホモシステインを必須アミノ酸の1腫である,メチオニンに変化させることにより血液中のホモシステイン量の増加を抑制し,動脈硬化による心臓病や脳梗塞のリスクを低下させることができます。

 抗がん剤のメトトレキセートはこの葉酸の拮抗物質で,核酸の合成を障害することで,がん細胞の増殖を抑制します。
   
摂取上の注意

 妊娠を希望している女性,妊娠3ヶ月までの女性には,一般の食品に,サプリメントなどで,1日400μg(0.4mg)の葉酸を摂取することで,胎児の二分脊椎症などの奇形リスクを低下させることができます。

 厚生労働省もこの情報提供を進めることを関係機関に通達しています。


 葉酸はビタミンB12と連携して,核酸や赤血球を生成します。

 鉄分を補充しても,貧血が改善されない場合,ビタミンB
12や葉酸の不足の可能性があります。


 また,動脈硬化予防のためにはビタミンBビタミンB12と共に摂取する必要があります。

 妊婦の他にもアルコール摂取量の多い人,アスピリンやピルの常用者も葉酸が不足しやすく,十分な摂取をこころがけましょう。 
摂取量

必要量 男女共に200μg
推奨量
男女共に240μg
目安量   なし 
上限量 男女共に1000μg