|
桑はクワ科クワ属の落葉樹です。この葉は糖尿病に効果があるとして古来より利用されてきました。
近年の研究により,桑の葉に含まれるDNJ(デオキシノジリマイシン)というブドウ糖によく似た成分に食後の糖分の吸収を抑えて血糖値の上昇を防ぐ効果があることがわかりました。
食物に含まれる糖質・炭水化物は,小腸においてα−グルコシダーゼという酵素の働きにより分解され,吸収されます。
桑の葉に含まれるDNJはこのα−グルコシダーゼの働きを抑制することで,小腸から糖分の吸収を抑えることができます。
糖尿病患者に対する臨床試験でも,食後の血糖値抑制効果が報告されています。
また,桑の葉のフラボノイド類や食物繊維が高脂血症を改善したという動物実験の結果も報告されており,動脈硬化の予防も期待できます。
|
|