桑 の 葉   

アンチエイジングの主な効果

桑の葉 サプリメント
効能
血糖値抑制作用
糖尿病改善作用
ダイエット効果
動脈硬化の予防
解説
 桑はクワ科クワ属の落葉樹です。この葉は糖尿病に効果があるとして古来より利用されてきました。

 近年の研究により,桑の葉に含まれるDNJ(デオキシノジリマイシン)というブドウ糖によく似た成分に食後の糖分の吸収を抑えて血糖値の上昇を防ぐ効果があることがわかりました。
 
 食物に含まれる糖質・炭水化物は,小腸においてα−グルコシダーゼという酵素の働きにより分解され,吸収されます。

 桑の葉に含まれるDNJはこのα−グルコシダーゼの働きを抑制することで,小腸から糖分の吸収を抑えることができます。


 糖尿病患者に対する臨床試験でも,食後の血糖値抑制効果が報告されています。

 また,桑の葉のフラボノイド類や食物繊維が高脂血症を改善したという動物実験の結果も報告されており,動脈硬化の予防も期待できます。

   
摂取上の注意

 食前に摂取したほうが,糖質の吸収を遅らせる効果が高くなります。

 副作用などは特に報告されていません。安全性に関しても,2003年に神奈川衛生研究所がラットによる毒性試験を行い,毒性が認められなかったと報告されています。

 ただ,腹部膨満感が見られることがあります。これは小腸で分解されなかた糖質が大腸の腸内細菌によって分解され,ガスが発生するためです。

 この症状は,ほとんどの場合1ヶ月ほどで消失していくので,特に心配なことはありません。

 糖尿病患者には,α−グルコシダーゼ阻害剤が処方されている場合があり,桑の葉エキスを併用すると相乗効果による弊害も考えられますので,必ず医師に相談しましょう。