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●抗酸化作用,動脈硬化の予防 |
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●更年期障害の改善 |
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●更年期障害に伴う骨粗鬆症の予防
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●乳がんの予防,前立腺がんの予防 |
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大豆イソフラボンはフラボノイドの1種であり,糖と結合したグリコシド型配糖体(ダイジン,ゲニスチン,グリシチン)と糖がはずれたアグリコン型(ダイゼイン,ゲニステイン,グリシテイン)に分かれます。
アグリコン型は分子量が小さくそのままで効率よく吸収されますが,グリコシド型は分子量が大きく,腸内細菌によって分解されて吸収されます。
吸収率の高いアグリコン型イソフラボンを含むのは味噌だけと言われています。
このような大豆イソフラボンは女性ホルモンと構造が似ていることから類似の性質を示します。
このイソフラボンの優れている点は体内で分泌される女性ホルモンの1種であるエストロゲンが過剰な場合は抑制的に機能し,
不足している場合は補う方向で機能することです。
したがって,女性ホルモンの不足に起因する更年期障害や閉経後の骨粗鬆症の改善に有効である一方,女性ホルモンの過剰による乳がんの予防にも有効とされています。
更年期障害にともなう骨粗鬆症に対しては,1日40mgの摂取で骨を強くする効果が確認されています。
また,大豆イソフラボンの1種であるゲニステインは,強力な抗酸化作用を持ち,過酸化脂質の発生も抑制します。
したがって,LDL(悪玉)コレステロールの抑制による動脈硬化の予防効果があります。
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食品由来の成分であり,大きな副作用は報告されていませんが,日本の食品安全委員会は,1日の上限目安量を70mg〜75mgとしています。
妊娠中や授乳中は,サプリメントでの摂取はホルモンバランスに影響を与えるため,避けたほうが良いでしょう。また,このような場合でも食品としての大豆製品は問題はないとされています。
また,前立腺がんや乳がんにも効果があると言われていますが,サプリメントでの摂取は医師に相談しましょう。
大豆アレルギーを持っている人も摂取は控えた方がよいと考えられます。
更年期障害にある程度の効果があるイソフラボンですが,更年期障害の症状によく似た病気も数多くあり,自分で判断せず,受診することが大切です。
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