デトックスによるアンチエイジング
   有害物質の排出で健康・若返り 
CONTENTS
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何によって老化は進むのか
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デトックス
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免疫力低下を防ぐには
骨の老化を防ぐには
性機能の衰えを防ぐには




デトックスって何ですか。


 
デトックスとは
  
  私達のからだは,生命を維持するために酸素,水分,栄養などが必要であり,これらを体内に取り込むことで生命を保っています。

 ところが,このように体内に取り込む過程において,身体に必要がないだけでなく,重金属や合成化合物などの有害な物質も吸収しています。

 このような人間のからだに蓄積された有害な物質を積極的に取り除こうという健康法がデトックス(排毒)です。



体内に取り込まれる有害な金属


● 
 
 中国製のおもちゃの塗料に鉛が使用されていたとして,回収される騒ぎがありましたが,特に乳幼児は鉛の吸収率が高く,危険なのです。

 鉛中毒の主な症状として貧血,食欲不振,嘔吐,頭痛,多発性神経炎,けいれん,運動神経障害,筋力低下,高血圧,動脈硬化,高コレステロール,痛風,がん,知能低下などがあります。

 また,ホルモンを乱す,環境ホルモンとしての作用もあり,女性ホルモンの分泌が阻害されることによる不妊症や男性ではEDなども見られます。

 現在,鉛は規制され,以前よりも摂取される率は低下しましたが,鉛製水道管は少なくなってきたとは言え,今も使用されており,日常の水道水から吸収される可能性は高いのです。


 ● ヒ素 
 
 1988年に起こった「和歌山ヒ素カレー事件」では亜ヒ酸とよばれるヒ素化合物混入により,多くの被害者を出しました。

 また,1955年には粉ミルクにヒ素が混入してしまうという森永ヒ素ミルク事件が発生し,このミルクを飲んだ乳幼児は発熱,下痢,発疹,神経発作などの症状がみられ,130名が亡くなるという大惨事を招きました。

  ヒ素は無味・無臭・無色なこともあり,毒薬として古くから使われたほど,人体に対して強い毒性を持つものです。
 
 現在では生物に対する強い毒性から,農薬・殺虫剤・木材の防腐剤として使用されています。
 
 井戸水や温泉水から高濃度に検出されることもあり,特にこれらを飲用としている場合は成分検査により安全性を確かめる必要があります。

 ヒ素は妊娠中に摂取すると胎盤から胎児体内にも取り込まれてしまいます。

 高濃度のヒ素を吸収すると急性中毒症状がおこり,腹痛,嘔吐,下痢,脱水,末梢神経炎,血圧の低下など見られ,死にに至ることもあります。

 また,井戸水や地下水に含まれるヒ素を毎日少しずつ吸収すると慢性中毒症状を引き起こし,皮膚がん,肝臓がん,腎臓がん,膀胱がんなどの発症を招いたり,皮膚炎,手足の角化,末梢神経炎,循環器障害,黄疸などが見られます。

 

  ヒ素は毛髪に長く残留するため,毛髪検査で体内の残留量が推測できます。


水銀
 
 1956年に熊本県水俣市で発生が確認された水俣病はメチル水銀による中毒性中枢神経疾患であり,工場排水により,メチル水銀で汚染されていた魚介類を食べたことが原因です。

 この有機水銀は体内に吸収されやすく,無機水銀よりも毒性が強いため,脳の中枢神経を破壊すると言われています。

 主な症状としては,言語障害,歩行障害,視野狭窄,難聴などが見られ,生命に関わることもあります。

 このメチル水銀は
食物連鎖の上位にあるカジキやマグロ,深海魚のキンメダイなどの深海魚に多くふくまれています。

 この魚介類に含まれるメチル水銀は川や海の水銀が環境中の微生物により変化し,魚介類に取り込まれたものです。

 また,無機水銀は身体に有機水銀より身体に吸収されにくく,毒性は低いとされていますが,歯の詰め物として使われるアマルガムは水銀を含んだ合金であり,唾液や食物の酸で腐食し,微量ながら体内に毒素として蓄積します。

 その毒素は胎児にも影響を及ぼすほか,生活習慣病として発症したり,活性酸素を発生し老化を早めます。


カドミウム

 1950年代のころから富山県の神通川の中流域で発生が確認されたイタイイタイ病はカドミウムによって引き起こされた病気です。

 体内に吸収されたカドミウムは骨の主成分であるカルシウムを体外に排出させ,重症患者においては骨の強度が極度に弱くなります。

 少しでも身体を動かしたりするだけで骨折し,患者が痛い痛いっと叫ぶため,この名が付けられました。

 カドミウムは工業廃水などにも含まれ,食物連鎖により様々な生物により濃縮され,最後には人間の体内に取り込まれることになります。

 このカドミウムは体内に蓄積される傾向性がみられ,人では体内に約30年間残留すると言われています。


 カドミウムの毒性には先ほど述べたように骨がもろくなる他,肺気腫,腎障害,蛋白尿が見られます。

 また,カドミウムは発がん性物質でもあり,環境ホルモンとして,子宮や乳腺を刺激し,女性ホルモンのバランスを乱し,乳がん,子宮がんの原因にもなると言われています。
 
 硫化カドミウムはその鮮やかな色彩から,カドミウムイエローとして紙,ゴム,インクなどの染料として使用されるほか,工業生産の廃棄物として,大気や土壌中にも広く存在しています。



アルミニウム

 アルミニウムは地上で最も多く存在する金属であり,加工がしやすく,軽量なこともあり,飛行機や自動車の他,多くの工業製品に使用されています。

 また,調理器具やアルミホイル,さらに胃薬の制酸剤や制汗剤などにも使われています。

 このようなことからアルミニウムは日常生活で体内に取り込まれる可能性があります。
 
 アルミニウムは身体に全く必要のない金属であり,体内に一定量以上のアルミニウムが蓄積されると神経毒性症状が見られたり,骨がもろくなったりします。

 現在,アルツハイマー病の患者の脳からはアルミニウムイオンが健常者の数十倍もの濃度で検出されていることなどからアルミニウムはアルツハイマーの原因ではないかという説があります。

 また,アルツハイマー患者の多い地域で飲み水に含まれるアルミニウムイオンが通常よりも高かったことなどが根拠に上げられています。

 アルツハイマー病は,その発症に遺伝要因のみならず,環境要因もが複雑に影響する多因子疾患であると考えられています。

 現在アルミニウムがその原因の1つであるという検証はされてはいませんが,アルミニウムに神経毒性があることは疑う余地はなく,アルミが必須元素ではないことを考えると,できるだけ摂取しないよう注意すべきです。



体内に取り込まれる有害な化学物質

合成化学物質

 有害化学物質の多くは石油を原料として作られた石油化学物質だといわれています。

 

 石油化学物質は新しい化学物質であり,人体にはもともと必要のない物質で,有害な作用はあっても有益なことはありません。

 このような合成化学物質は体内に取り込まれると,がん,臓器障害,脳障害,アレルギーなどを引き起こすと言われています。

 私達の身の回りには,様々なプラスチック製品,食品添加物,塗料,洗剤,化粧品など合成化学物質であふれています。
 
 このような合成化学製品は熱に弱く,高温にさらされることで,溶け出してくる可能性もあります。

 また,化粧品,シャンプー,パーマ液,毛染め液,石けん,洗剤,練り歯磨きなどに含まれている有害化学物質は皮膚と接触することで,皮膚から吸収されやすいと言えます。

  

 特に,これらの化粧品,シャンプー,石けん,洗剤などには,汚れを落としやすくしたり,泡立ちをよくするため,合成界面活性剤という水と油を融合させる合成化学物質が使用されています。

 この合成界面活性剤は皮脂をとかし,皮膚バリアを破壊し,化学物質を体内へ取り込みやすくしてしまいます。


 さらにこの合成界面活性剤は水道水の塩素と反応すると環境ホルモンであるダイオキシンを発生させてしまいます。   


 プラスチック製品の成分には,エストロゲンという女性ホルモンの作用を持つ化学物質が存在します。


 

 このような化学物質は,動物実験によって発がん性や生殖の異常を引き起こすことが明らかにされています



 




一度取り込まれた有害物質は自然に排出されますか?



 
 私たちの身体には,外部から取り込まれた毒素を排出する機能が備わっています。

 毒素の75%は便として,20%は尿として,3%は汗,2%は毛髪と爪から排出されます。


解毒・排毒のメカニズム

 ●
肝臓の解毒機能

 肝臓には,取り込まれた物質を身体に利用されやすいよう,様々な物質に変換する作用があります。

 それだけでなく,身体に取り込まれた有害物質を無害なものに変換する解毒作用も持っています。

 
 肝臓で無害な物質に変換された有害物質は,血液に送り出され,腎臓で尿として排出されます。

 従ってこの肝臓の機能を高めることがデトックスを進める上でとして重要なポイントです。



 ● 尿や汗による排毒機能

 肝臓は有害物質の90%以上を無毒化すると言われていますが,すべて無毒化できずに血液のなかに流れ込んで,全身を巡ります。

 この過程で汗として,有害な物質は排出される他,多くの不要な物質は尿として排出されます。
 
 したがって,運動をして汗をかくことや,水分を十分にとるということはデトックスの重要なポイントと言えます。


 ● 腸による排毒機能
 先ほども述べたように,有害物質の75%は便として排出されます。便秘などになるということは,身体の中に老廃物をため込むことにもなります。

 善玉菌の1種であるビフィズス菌は有害な菌の活動を抑制し, 便秘を予防することで,腸内のアンモニアや有害物質の発生を減らします。
 
 ビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖を摂取することは,ビフィズス菌を増やし,便通をよくするため,デトックスという観点からも大切です。






デトックスとはどのようにすればよいのか教えてください。



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デトックスによるアンチエイジング対策 その1
   

  有害物質を取り入れないよう注意しよう
 
 デトックスというと毒素の排出ばかりにとらわれがちですが,有害物質を取り入れないよう注意することも大切です。
 
 
一般に流通している野菜は多くが農薬を使用して栽培されているものです。このような野菜類なども,無農薬野菜や有機栽培野菜を努めて選ぶようにしましょう。

 また,シャンプーやリンスや歯磨き粉には何種類もの合成化学物質が入っていますが,このなかで合成界面活性剤ラウリル硫酸ナトリウムは特に有害物質として注意しなければなりません。

 この物質は発泡剤として入っていますが,分子量が非常に小さいため,簡単に皮膚に入り込み,体内に蓄積され,アトピーの原因物質や発がん性物質となります。

 また,化粧品やシャンプーに入ってるプロピレングリコール(PG)は保湿剤と使われていますが,これは肌の保湿ではなく,商品の保湿の為にはいってます。

 この分子量も小さいため,体内に入りやすく,これも発がん性物質と言われてます。
 
 気になる方はこのような合成界面活性剤を使用しないシャンプーや石けんハミガキと呼ばれる歯磨き粉が市販されているので,その使用をおすすめします。

 
また,ここで詳細には説明しませんが,食品添加物として許可されているものにも発がん性や毒性が指摘されているものもあります。

 日本人の食品添加物摂取量は,1人あたり1日平均で約11グラムと推測されていますが,1年間にすれば約4キログラムもの食品添加物を口にしていることになります。

 無添加のものだけ,食べるということは現実的には不可能とも言えますが,添加物はできるだけ,少ないものを選びましょう。



  デトックスによるアンチエイジング対策 その2

 水分を多く摂り,尿とともに毒素を排出しよう
 
 水分を多く摂るということは,最も簡単にできる方法であり,デトックスの基本とも言えます。

 水分を多く摂取することで,血液に含まれている有害な物質を尿として排出される機能を促進させることができます。

 1日に必要とされる水分量は1.5〜2リットルと言われています。この分量を短時間に飲むと内蔵にも負担がかかり,健康にもよくないのでこまめに飲むようにしましょう。

 ミネラルウ
ーターなどでも効果がありますが,タマネギ,ほうれん草,ケール,ブロッコリーなどデトックス効果のある野菜ジュースなどを摂ると便通もよくなり,体内の毒素を出す上で効果的です。

 カフェインが多いお茶やコーヒーなどは飲み過ぎると覚せい作用があるだけでなく,胃の弱い人は胃液の分泌を促進してしまい胃を荒らすことにもなるので注意しましょう。


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デトックスによるアンチエイジング対策 その3

  汗をたくさんかき毒素を排出しよう
 
 現代人は汗をかくことが少ないと言えます。それはエアコンの普及により,汗をかく環境で生活することが少ない上に,このような環境によって自律神経のコントロールが鈍ってしまっているからです。

 汗をかくことは身体の有害物質が排出されるデトックスとしての効果がありるだけでなく,新陳代謝が活発になり,全身の機能が活性化されます。

 汗で排出される毒素は全体の3%程度と言われていますが,一般的な成人では1日約1リットルの汗をかくため,排出される毒素もかなりの量になります。

 運動や入浴などを積極的に利用して,毎日汗をかく習慣を身に付けましょう。

 ただし,長時間にわたるハードな運動は,有害物質だけでなく水分とミネラルなど必要な栄養素が過剰に排出されてしまうこともあるので,スポーツドリンクなどですみやかに補いましょう。

 家庭でもできる効果的なデトックスの方法として,半身浴があります。
半身浴の方法は胸から下だけをお湯につけるように入浴するという方法です。

 体温よりも少し高い程度の,37〜38℃のお湯に20〜30分間入ります。また,
冬場は少し高めの40度くらいまでもよいでしょう。

 半身浴は全身浴と異なり,上半身が水圧で圧迫されないため,心臓に負担がかからず,心臓の働きがよくなり,むくみやすい下半身をほぐし,血液が全身を循環するため,効果的にデトックスができます。
 
 また,現在流行している岩盤浴なども遠赤外線効果により,血流の促進と発汗作用によるデトックス効果が期待できます。



デトックスによるアンチエイジング対策 その4

  断食により毒素を排出しよう
 
 断食はヨーガなどでも昔から取り入れられていました。食事を絶つということにより,血液中の脂肪がエネルギー源として使われるようになります。

 すると,血液の流れがよくなり,肝臓の脂肪も減少していきます。こうすることにより,肝臓は本来の機能を回復でき,血液に乗って毒素も排出しやすくなります。

 また,腸でも消化・吸収の活動が休止し,排出作用が活発になります。そして,悪玉菌が劣勢となり,善玉菌が増え,便秘なども起こりにくくなります。

 現在,断食の方法はいろいろありますが,やはり本格的な断食は専門家の指導のもと行わないと危険がともないます。

 そこで,おすすめしたいのが,朝食を野菜やフルーツなどのジュースだけにするという方法です。

 これはカロリーを制限し,胃腸をやすませ,排出作用を活発にさせます。また,身体に必要なミネラルは十分補給できますので安全で,簡単な方法です。 

 また,美容外科などで行われている腸内洗浄では,腸内の老廃物や毒素などが排出され,善玉菌と悪玉菌のバランスがよくなり,断食と同じような効果があります。



デトックスによるアンチエイジング対策 その5

 サプリメントで毒素をキレート(吸着)し排出しよう


αリポ核酸
 
 αリポ核酸は,抗酸化作用だけでなく,有害なミネラルをとらえ排出するキレート作用があります。

 αリポ核酸は水溶性と脂溶性の両方の性質を持つため,血液の中にも脳の中にも細胞質の中にも入り込むことができ,脳内の水銀や鉛をもキレートできるという効能があります。

 
  システイン

 システインはアミノ酸の1種であり,有害ミネラルをキレート作用によって包み込み,腎臓から体外に排泄させる作用があります。
 
 また,システインに含まれる硫黄は,アミノ酸ペプチドと結合しているため,肝臓のデトックス機能を促進させるはたらきがあります。


  メチオニン  

 メチオニン
必須アミノ酸の1種であり,強力な抗酸化作用を持っており,肝臓,腎臓,心臓などの臓器への脂肪の蓄積を防止し,血液の流れをスムーズにします。

 また,メチオニンは
システイン同様に硫黄を含み,肝臓内に入ってきた毒素や老廃物を排除し代謝を促進させるはたらきがあります。

 前述した,システインと一緒に摂ることで効果的に有害ミネラルを体外へ排泄することができます。


  ケルセチン

 ケルセチンはポリフェノール化合物の一種で,抗炎症作用があり,肥満細胞(マスト細胞)の感度を鈍らせるため,花粉症にも効果のある成分でもあります。

 ケルセチンはタマネギに多く含まれる成分でもあり,重金属を排出するデトックス効果の他,強い抗酸化作用を持っています。



 − グルタチオン
 
 グルタチオンは細胞内の抗酸化成分であり,毒物などを細胞外に排出するはたらきがあり,特に肝臓に多く存在し,細胞を環境の変化から守る役割を果たしています。

 グルタチオンは日本では,肝機能改善薬や解毒薬,白血球減少症の改善薬として処方されており,細胞の老化を防ぐ効果もあると言われています。
  

 
MSM(メチル・スルフォニル・メタン)

 MSMは有機硫黄と呼ばれるニンニク,タマネギなどにも含まれる成分であり,硫黄成分が含まれるため,キレート作用があります。

 MSMは人体内にも存在しますが,年齢とともに低下し,食物からの摂取では調理の過程でその大部分が損なわれてしまいます。

 軟骨やタンパク質,コラーゲンなどを形成するために必要な成分であり,関節痛などにも効果がある他,粘膜なども丈夫にします。
 



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デトックスによるアンチエイジング対策 その6

  デトックス効果のある食材で毒素を排出しよう
 
 タマネギ

 タマネギは食品の中で最も多くケルセチンを含み,特に外皮には多量のケルセチンが存在します。

 ケルセチンはポリフェノール化合物の1種であり,水銀や鉛,カドミウムなどの有害ミネラルを体外に排出する作用があります


 タマネギには硫黄を含んだアミノ酸が含まれ,切ったりして細胞が壊れると酵素と反応し,硫化アリルの1腫であるアリシンという成分が生成されます。

 このアリシンには善玉コレステロールを増加させたり,血小板の凝集を防いだりして血栓をできにくくする作用があり,血液をサラサラにするため,アンチエイジングにはおすすめしたい食材です。

 
 ●ホウレンソウ

 ホウレンソウにもタマネギ同様,有害ミネラルを排出させる作用のあるケルセチンが豊富に含まれています。

 ホウレンソウには解毒作用のあるグルタチオンも豊富に含まれています。さらに豊富に含まれるクロロフィルがダイオキシンを排出させるという効果もあります。

 ただし,ホウレンソウには腎臓・尿路結石を引き起こすシュウ酸が含まれ,大量に摂ると,体内でカルシウムと結合し,結石ができやすくなります。

 シュウ酸対策としてはゆでることによって,水溶性シュウ酸の7〜8割が水に溶出すため,減らすことができます。

 また,鰹節や牛乳などを同時に摂取することでシュウ酸がこれらに含まれるカルシウムと結合し,体外へ排出されます。

 

 ●どくだみ

 ドクダミには排便を促す作用や余分な水分の排出を促進させる利尿効果あり,デトックスには効果的な植物です。

 どくだみは十薬とも言われ,呼吸器に作用し,たんや鼻汁の多い時に処方されます。

 どくだみは生葉のままでは臭気が強いため,飲用できませんが,乾燥させドクダミ茶として煎じて摂取します。

 その効能は便秘,風邪,蓄膿症,耳鳴り,胃酸過多,高血圧,動脈硬化,冷え性など多岐にわたります。

 

 ●ノニ

 
ノニは学名を「モリンダシトフォリア」と言い,古くからタヒチ,ハワイ,オーストラリア,中国,東南アジアなどで,万能の自然生薬として利用されていました。

 ノニは近年,その多様な効能からアメリカで健康ジュースとして注目されるようになりました。

 ノニの成分の一つ「プロゼロニン」は細胞の再生を促し,新陳代謝を活発にします。さらにノニに含まれる多糖類は免疫細胞を強化するはたらきがあります。

 その他にも発がんを抑制する「ダムナカンタール」,抗炎症物質「スコポレチン」,新陳代謝を活発にする酵素「プロメライン」などが含まれ,150種類もの薬効成分が確認されています。

 ノニはデトックス効果に優れ,食事の前に飲むとデトックス効果と同時にダイエット効果が得られ,体調もよくなると報告されています。

 さらに代謝機能が活発になることによって肌や身体全体が若返るアンチエイジング効果もあると言われ,そのほかにも
糖尿病,高血圧,心臓病,関節炎などの生活習慣病の予防や治療にも効果があります。

 最近では,ブルーベリーやグレープジュースと混ぜて,ノニ特有の臭気を消して飲みやすくしたジュースが市販されています。





 ■ デトックスによるアンチエイジング対策 その7

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専門のクリニックでデトックス