■ 加圧トレーニングのメカニズム
加圧トレーニングでは,腕や脚の付け根を専用のベルトで締めつけます。この加圧により,完全に止血されるわけではなく,血流量が減少します。
この加圧により,動脈からは新しい血液が流れ込んできますが,静脈から血液が戻りにくくなります。腕・脚に血液量が増加し,普段は使われていない末梢血管にまで血液が流れるようになります。
実際に加圧をすると,加圧された腕や手の平が赤くなるのは,末梢血管の血流が増加しているためです。
このように加圧した状態で運動をすると,軽い運動であっても,筋肉に疲労物質である乳酸が蓄積されます。
筋肉がこのようなストレス状態であるという情報が脳のホルモン中枢を刺激し,脳の視床下部で成長ホルモンが分泌されます。
この成長ホルモンの分泌量は加圧しない場合のトレーニングより10倍も多くなります。血流によって全身に運ばれた成長ホルモンは腕や脚だけでなく,全身の筋肉を増強させ,脂肪を分解することによるダイエット効果もあるのです。
一方,加圧を緩めて圧をのぞくと,血管のなかの老廃物が押し流されます。この加圧と除圧を繰り返すことにより,血管の拡張,収縮機能が高まり,加齢により弾性を失った血管も弾性を取り戻し,血管も若返ることができます。
このように,成長ホルモンの分泌増加作用と血流改善,血管の若返りの作用により,加圧トレーニングのアンチエイジング効果は多方面にわたります。
■ 加圧トレーニングによるアンチエイジング効果
●筋力増強効果(成長ホルモンの作用)
●ダイエット効果(筋肉増強と成長ホルモンの作用)
●美肌効果(血流促進と成長ホルモンの作用)
●冷え性,腰痛,肩こりの改善
(末梢血管の血流改善作用)
●高血圧,動脈硬化の予防(血管の弾性回復作用)
●骨粗鬆症の予防(成長ホルモンの作用)
●免疫力アップ(成長ホルモンと血流改善作用) |
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