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● 金属マグネシウムを原料とした化学反応方式
市販品の製品ではドクター水素水など数社から,この方式のものが販売されています。
この製品は穴のあいたスティックのなかに,マグネシウムと天然石が入っており,水のなかにこのスティックをつけることで,マグネシウムが水と反応し,水素を発生させるという仕組みです。
天然石は抗菌作用や味をまろやかにするために入っていることが多いようです。
マグネシウムが水との反応式は以下の通りです。
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Mg+2H20 → |
Mg(OH)2+2H → |
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Mg(OH)2+H2 |
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マグネシウム 水 |
水酸化 水素原子
マグネシウム(活性水素)
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水酸化 水素 マグネシウム |
スティックの寿命は6ヶ月ほどのようで,交換しなければなりません。
しかし,手軽で1回のコストも比較的安くすむ様です。
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● 水素ガスとして容器に閉じこめるバブリング方式
水素を水に溶け込ませ,それを長期間維持するには高度な技術が必要です。なぜなら水素分子は炭酸ガスと異なり,分子量が小さく,ペットボトルなどでは隙間から逃げ出してしまうからです。
現在,圧力を加え,水の中に水素を封じ込めるという加圧式が多く,この方式ですと,充填時の水素濃度は1.8ppmが限度の様です。
この水素の濃度はメーカーによっても差があるようなので,よく調べてください。
最近,膜溶解法という技術で水素を溶け込ませたものも販売されるようになり,この技術により水素濃度も2.0ppmに引き上げられています。
この膜溶解法という技術は手術時に使われる人工肺に使用されている技術で,この技術を応用し,気体を通過させ,液体は通過させないという薄い膜を使って高濃度に水素を溶け込ませることが可能になりました。
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● 電気分解方式
これは理科の実験で経験されている方も多いと思いますが,水を電気分解すると+極に酸素が発生し,−極には水素が発生します。
また,溶けている物質がイオン化して,ミネラルは陽イオンとなってマイナス極へ,塩素や硫酸基などは陰イオンとなってプラス極へ引き寄せられます。
同時に,−極では水酸化イオンと水素が増え,水はアルカリ性になります。逆に+極では酸素分子ができ,水素イオンが増加して水は酸性になります。
ここで,両極の間に分離膜をいれるとアルカリ水と酸性水が分かれることになり,酸性水(陽極水)とアルカリ性水(陰極水)が生成されます。
そしてアルカリ性水が(電解)還元水(アルカリイオン水)として飲用に供されてきました。
このアルカリ性水は微量ではありますが,水素が含まれ,その強い還元作用により体内の活性酸素を除去してくれます。
効能として,胃腸症状改善に有効とされ,この電解還元水を生成する生成器はアルカリイオン整水器として,厚生労働省から家庭用医療器具として認可されています。
この原理を応用して,電気分解により水素水を得られるようにしたものが販売されています。最近では,原水のPh値(中性領域)は変えずに水中の水素量を飽和状態にまで増やすことに成功した製品も出ています。
この装置は高価ですが,その後のコストは電気代だけですむというメリットもあります。
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● カルシウムへの吸着・放出方式
これは最近食べる水素として話題になっているサプリメントであり,及川胤昭博士が発明したもので,水素イオンをサンゴカルシウムに吸着させ,体内で水素イオンが発生するように工夫されたものです。
これまでの水に水素を閉じこめる方式では水の中に水素イオンが含まれていても,体内では水素ガスとなり,短時間で消滅してしまうという可能性がありました。
ところが,この方式ではサンゴカルシウムに吸着された水素が,身体の中の水と反応してゆっくりとマイナスイオンを放出し続けますので,持続的な活性酸素除去効果が期待できます。
このサプリメントを摂取することによる血行促進,白髪,老眼の改善,シミ,シワの改善などのアンチエイジング効果や生活習慣病の改善など多方面の効果が報告されています。
この方式は,持続性や効果において優れた方式であると思われますが,サプリメントの価格が高いのが難点です。 |
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