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アンチエイジングの敵は活性酸素・ホルモン減少・血行不良・有害物質 |
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老化を進めるものは何ですか |
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老化は多くの要因によってすすみますが,特に老化に大きな影響を与えているものとして考えられるものが,活性酸素とホルモン減少,血行不良,そして有害物質です。
● 活性酸素と老化
老化の原因にはプログラム説と傷害蓄積説の2つがあるということは「老化とアンチエイジング」のページで述べましたが,傷害蓄積説の中でも,活性酸素は老化を促進させる大きな原因と考えられています。
活性酸素は,体内に侵入した細菌・ウィルスなどの病原菌や身体にとって異物となる有害な物質を分解するという有益なはたらきもあります。
ところが活性酸素が増え過ぎると各組織で異物を分解する作用により正常な細胞を破壊したり,刺激を加えて様々な障害を起こします。
活性酸素については別のページで詳しく述べたいと思いますが,活性酸素とは普通の酸素分子よりも電子が一つ多い,フリーラジカルとも呼ばれる化学的に不安定な状態の酸素で,もう一つの電子を求めて暴れ,身体の細胞をはじめ,タンパクや脂質などにもダメージを与えるのです。
この活性酸素はDNAも傷つけ,細胞を破壊するだけでなく,がんの原因にもなります。また,活性酸素により酸化されたコレステロールは心筋梗塞や脳卒中の原因にもなります。
ストレスなどで大量に発生した活性酸素は胃粘膜も傷つけ,胃潰瘍や胃がんの原因にもなるほか,多くの病気の原因と言われています。
また,テロメアについては「老化とアンチエイジング」のページでお話しましたが,酸素濃度の高いところで培養した細胞は,1回の分裂あたりのテロメアの短縮が,活性酸素の影響で,ずっと大きくなってしまい,細胞の分裂回数も減ってしまうという報告があります。
これはすなわち,細胞の老化を速め,寿命を短くするということにもつながります。
以上のように活性酸素は細胞にダメージを与え,老化を促進させ,多くの病気の原因にもなりうるもので,この活性酸素をいかに抑えるかが,アンチエイジングの基本といえます。
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● ホルモンと老化
ホルモンはまだその機能が不明の部分もありますが,現在のところ特に老化と関係があると注目されているホルモンが成長ホルモン(HGH=Human Growth Hormone)と老化防止ホルモン(DHEA=Dehydroepiandrosterone)です。
この成長ホルモン(HGH)はからだの成長を促すホルモンで,こどもの成長には欠かせないホルモンですが,これが成人にとっても,老化したり,傷ついた細胞を修復・再生する重要なはたらきがあることが近年の研究により,明らかになりました。
1990年にアメリカのダニエル・ルドマン博士は,60歳以上の男性21人にHGHを6ヶ月間注射したところ,筋肉重量の増加をはじめ,視力,皮膚弾力など幅広い部位で若返りが見られたという論文を発表し,世界中に衝撃を与えました。
それ以来HGHの研究がさかんに行われるようになり,アンチエイジング医療も発展したのです。
成長ホルモンは,アミノ酸がつながってできたペプチドホルモンで,脳下垂体から分泌され,筋肉や骨の成長を促進したり,体脂肪を分解したり,肌を若返らせたりするなどの働きがあります。
したがって成長ホルモンが減少すると,筋肉量・骨量の低下,肌の肌の衰えなどが目立つようになり,次第に疲労からの回復も遅くなります。
また,DHEAは,体内の副腎皮質でつくられ,男性ホルモンまたは女性ホルモンに変化する前の物質(前駆体)です。血管抗老化作用のほか,がんやアルツハイマー型認知症の抑制,免疫力の強化,糖尿病の予防といった作用が指摘されています。
どちらのホルモンも10代後半から20代前半に分泌量がピークとなり,その後は年齢とともに減少していくことがわかっています。
以上のことから,このホルモン分泌低下をいかに抑えるか,また低下したものをいかに引き上げるかがアンチエイジングの基本として重要であるかが,おわかりいただけたと思います。
老化に関わるホルモンは,これだけでなく,その他にもメラトニン,エストロゲン,プロゲステロン(黄体ホルモン),テストステロン,甲状腺ホルモンなどがアンチエイジングに効果があるとされています。
ホルモンに関しての詳細は当HPのアンチエイジングとホルモンをご覧ください。
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● 血行不良と老化
アンチエイジングの対策として,血液循環を良好に保つということを忘れてはいけません。「人は血管とともに老いる。」とよく言われますが,老化とともに避けられない現象として動脈硬化があげられます。
動脈は内膜,中膜,外膜の3層から構成されていますが,内幕を保護する内皮細胞が傷つくことで血液の成分であるコレステロールなどが血管に侵入します。
この侵入した異物を食細胞とも呼ばれるマクロファージが取り込むのですが,この細胞が死ぬとまた別のマクロファージに食され,またそこで死ぬという悪循環になります。
これらが積み重なると血管壁がせまくなり,弾力も失われます。これが動脈硬化であり,さらにこれらの作用により傷ついた血管内壁を修復するため血小板があつまるとここに血栓ができやすくなり,これにより血管がふさがると心筋梗塞や脳梗塞につながります。
このように血管の老化は重大な病気を引き起こしますが,このような病気に至らないにしても,食生活のかたよりで血管の中に脂質が多くなり,これにストレスなどが加わると血液の流れは悪くなります。
このような状態は毛細血管をつまらせることにもつながり,細胞に栄養分や酸素が供給されず,さらに老廃物の回収もできなくなり,細胞のはたらきが悪くなったり,細胞自体が死ぬことで,老化がすすむということになります。
皮膚や歯茎,眼,脳などには毛細血管が多く集まり,このような血行不良で頭髪では脱毛がすすみ,顔の皮膚では肌のつやがなくなったり,シワが増え,シミができます。
また,細菌に対する抵抗力や免疫力が弱まり,歯茎なども化膿しやすくなりますし,脳においては記憶力の低下など,脳の機能を低下させます。さらに,血行不良によって手足の冷えを感じたり,乳酸などの疲労物質がたまりやすくなり,肩こりも感じることが多くなります。
このように血行不良は細胞を死滅させ,免疫力を低下させ,多くの病気の原因ともなり,老化を進めることにもつながります。
したっがて,この血液の流れを常に良好な状態に保つということもアンチエイジングの基本であり,日々実践していかなければなりません。 |
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● デトックス(排毒)と老化
現在,私たちの身の回りには,食品添加物,重金属,合成化合物など多くの有害な物質があふれています。
私達のからだは,このような重金属や合成化合物などの有害な物質も吸収してしまっています。
からだに取り込まれてしまった重金属などの有害物質はフリーラジカル(活性酸素)の生成を促進してしまいます。
そのため,この活性酸素により身体の細胞はダメージを受け,老化が促進されることになります。
さらに,このような有害物質は私たちの身体の中にある酵素に結びつきその働きを阻害してしまう性質があります。
その結果,身体の代謝機能が落ち,動脈硬化,高血圧,肥満などの生活習慣病をはじめ,がんなどの原因にもなります。
疲れがなかなか取れなかったり,だるさを感じるなどの症状はこのような有害な物質が蓄積されている可能性もあります。
このような理由から,アンチエイジングを保ち,健康を維持するためには,有害物質の排毒すなわちデトックスが必要なのです。
サプリメントや食品にもこデトックス効果のあるものもありますが,このデトックス効果を狙ったキレーション療法は,専門のクリニックで実施されています。
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